かけてもらいたい言葉の違い
マサさんにクラスでどう実践しているか報告をしていたときに、
「熱出したときなんて声かけてる?熱出した時や体調悪い時の声の掛け方って、タイプで違うんだよ。」
って言われて、私自身衝撃でした。
マサさんから
『までぃ先生は誠タイプだから、「熱測った?」って事実を確認するでしょ。「トイレ行った?」とか。それ、礼タイプにはダメだよ。礼タイプはそんなことより、「大丈夫?」って、まず最初に言わなきゃダメだよ。』
そう言われて、私すごく衝撃受けました。
実は1人礼タイプで思い当たる子がいて、その子は毎日休み時間になると
「頭痛い」「熱ある」「風邪ひいた」
って言いに来てたんです。
それまではいつも
「トイレ行く?(おでこに手をあてて)熱はなさそうだよ。」
といった感じで対応してましたが、それを聞いてダメだったんだってわかって。
次の日から、
「大丈夫?どこ痛いの?頭痛いの?そっか~、痛いね、辛いね。」
という感じで声をかけて。
最初はこれで治るのかなって半信半疑だったんですけど、2週間ぐらいで本当に私のところに来なくなって。衝撃的な出来事でしたけど、声かけで安心したんだなと思いました。
他にも、誠タイプの子には
私 :「熱ある?」
児童:「んー、じゃあ先生、体温計取ってきていい?」
私 :「うんいいよ、取ってきて」
私 :「何度だった?トイレ行く?」
児童:「ううん、行かない」
私 :「どうしたい?」
児童:「休みたい」
私 :「うん、じゃあ保健室行っておいで。」
児童:「わかったー」
誠タイプの子には、この対応の仕方でいいんだってことも分かりました。
勇タイプの子は我慢していて、自分から言いに来ないんです。
でも私も教師なので、じっと見ていたら調子悪そうな子は分かります。
それで一回あった会話が、
私 :「ねえ体調は悪いでしょ?」と聞くと、
児童:「え?笑」って答えて。
私 :「え?じゃない、熱測るよ!」
児童:「やだ。」
私 :「やだじゃない!測ります!」
そしたら本当に熱があって。
私 :「ほら熱あるじゃん~」
児童:「平気だもん」
私 :「だろうね、あんた勇だもんね。」って。笑
勇タイプは限界まで我慢しようとするから。
私 :「我慢してたんでしょ?」って言ったら
児童:「うん・・・」って小声で返ってきて。
私 :「どうする?」って聞いたら
児童:「うーん、帰る」って。
そりゃそうだよね、熱あるんだもん。笑
そういうやり取り、コミュニケーションがあって、教師との関係もより良くなって、すごくクラスがまとまった実感があります。
そして、そのうち子どもたちからも「先生これ何なのー?」って質問がくるようになってきました。
なので、「みんなにはさ、右利き左利きってあるでしょ?それと同じように、脳にも右利き左利きがあるんだよ」って。
細かくタイプの説明してもうまく伝わらないので、
『(勇タイプの)〇〇ちゃんとか、△△ちゃんとか、□□ちゃんとかは、
「〇〇ちゃんすごい!」って言われたいタイプね』って言うと、みんな
「へーーーー!」
という返事が返ってきて、それと同じように。
「(誠タイプの)〇〇ちゃんと、△△ちゃんと、あと先生は、みんなの前で褒めてもらうと嬉しいの」とか。
「(礼タイプの)〇〇ちゃんとか、△△ちゃんとかは、みんな仲良くが好き。喧嘩とかは大嫌いなのね。」
「(義タイプの)〇〇ちゃんとかは、一人でいたら楽しいと思える子たち。でも時々は声かけてほしいから、気がついたら声かけてあげようね」
って、名前と簡単な特徴を言ってあげて。
そんなことを1年、小学校の担任という立場で実践し、以前と比べ物にならないくらい子どもたちと向き合って、コミュニケーションを深めてきました。
(続きます。)
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